ロータス エランはエリートの後継として1962年に登場しました。たった千台弱しか作られなかったエリートに対して、S1〜S4まで改良されつつ13年の長きにわたり生産されました。
エリートのモノコックとは違いX型のバックボーンフレームにFRPボディを載せた構造です。50年以上前のデザインですが今見てもまるで古さを感じないモダンなスタイルです。ただしS4になるとホイールアーチが四角形に近くなりテールランプも角張ったりして少し印象が異なります。
完全な2シーターですが「エラン+2」という2プラス2のバリエーションもあり、2シーターとはまた異なる独特の味のあるスタイリングをもっています。
エランにも2代目がありそれはFWD方式のGMグループの乗用車と共用の部品を使い開発されたクーペです。スタイリングはロータス エスプリ S4を短くしたような90年代風の少し角の取れた面にゆるい張りのあるもので、悪いわけではないのですが初代ほど良いデザインとは思えません。
写真はグンゼ(GSIクレオス)のロータスエランです。
もともとハイテックシリーズとして出ていたものです。中学生の時に作ったハイテック版はエッチングの板を折り曲げてシャシーのバックボーンフレームを組み立てるというとんでもなく作りにくいキットでした、、
プラモデル版は一体整形になっておりすぐに組み立てられます。ハイテックの名残?で窓枠がゴム質の別パーツになっていてイマイチ作りにくくゴツくなってしまうのが難ですが、サスペンションも再現されシャシーが分離でき構造が見て取れる良いキットだと思います。
ハイテック版にあったエンジンが省略されているのは残念ですが、オープン(DHC:ドロップヘッドクーペ)とクーペ(FHC:フィックスドヘッドクーペ)の選択式になっています。
フロントが角張りすぎている感があるのでバンパーの位置を少し下げ、はみ出たボディ先端を丸く削って少しふくよかな感じにしてみました。前輪が固定になっているのでステアできるように改造しています。ダッシュボードの計器はデカールですが、メーター部分に穴をあけ透明プラ板でサンドしたデカールを裏から貼り付けると良い感じになります。ハンドルのセンターは塗り忘れましたが黒が正しいようです。
サイドミラーがついてないのですが、実車の写真をみると位置もミラー自体の形も様々で(砲弾型が多い)汎用品を各自でつけていたのかもしれない、と想像しています。
その他バックミラーや細かいパーツを忘れたりフロントのLOTUSの上下を間違えたり塗装が荒れたりしてるのでその辺のリベンジも含めまた作ってみたいキットです。
1 thought on “Lotus Elan S3”