0

Dino 308 GT4 series1

DINO308GT4は、DINO246GTの後継として1973年に登場しました。246GTは12気筒が常であったそれまでのフェラーリと違いコンパクトなV型6気筒エンジンをミッドシップに積んでいました。

308GT4ではV型8気筒エンジン搭載になり、以降V8のモンディアル、328GTB、288GTOなど、現在まで続くV8エンジンフェラーリの始祖ともなりました。

70年代らしいエッジの効いたスタイリングは、ピニンファリーナの独占だったフェラーリ車のデザインの中では特異な例外でベルトーネ(ガンディーニ)が手がけています。座席は2+2となっており、当時のライバルMASERATI MERAKなどを意識したそうです。

DINO(ディーノ)ブランドは結局このマシンで最後となり、後期型(Series2)はフェラーリのバッジがつくようになりフロントグリルなどスタイリングも若干変更が施されます。フェラーリの中ではだいぶ地味な車種ですが、角ばったスタイリングや短いノーズのプロポーションは独自の魅力が感じられます。

写真はSMP24製のガレージキットを組み立てたものです。SMP24は北海道発のガレージキットメーカーで、キット化に恵まれないマイナーな車種(主にスーパーカー)を中心に精力的に活動しているメーカーです。キットは限定生産で発売後すぐに売り切れることも多いようです。

制作にあたってはサイドウインドーサッシの厚みが気になったので、そこをくりぬいて塩ビ板に長谷川フィニッシュを貼り付けたものをはめ込みました。平面的になってしまいましたが、ツライチ感は気に入っています。

フロントウインドウも塩ビから切り出したものをはめ込みましたが、フィットさせきれず断面が目立つようになってしまったのは残念です。

タイヤは黒いレジン製の物がついていますが若干大きい気がするので、フジミのストラトスに付属のものを取り寄せて交換しています(が若干小さい)。ステアリングが切れるようにフロント周りに手を加えてます。

非常に精密なエッチングパーツが付属しており、特にワイパーは5パーツを折り曲げたり重ねたりして組み立てる緻密な設計で、大変密度感のある仕上がりが楽しめるキットです。

エンジンも再現されており、プラグコードのパイピングと上部のエアフィルターを追加してハッチオープンできるようにしてみました。

フェラーリに限らずヒストリックでありながら1/24のプラモデル化されていない車種は多くあり、今後のSMP24さんにはたいへん期待しています。