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VW GOLF Mk1

フォルクスワーゲン ゴルフI は1974年、ジョルジェット・ジウジアーロによるスタイリング/パッケージングデザインで登場した小型FF車です。フォルクスワーゲンはそれまで TYPE III、TYPE IVをTYPE Iビートルの後継とするべく送り出しましたが、いずれも成功はせずその起死回生となったのが初代ゴルフです。

VW GOLF Mk1

ジウジアーロは同時期に初代シロッコ、初代パサート(AUDI80のリデザイン)も手がけており、そのデザイン言語の集大成が初代ゴルフではないかと思えます。初期のモデルはテールランプが小さくバンパーも控えめな金属製ですが、1979年以降はランプは大型化され、ボディサイドまで回り込む大型の樹脂製バンパー装備となります。

VW GOLF Mk1

10年近く生産され1983年には2代目にモデルチェンジしました。2016年現在は7代目が登場していますがモデルチェンジを繰り返すごとに大型化され、現在は3ナンバー枠になっているそうです。

VW GOLF Mk1

写真はフジミの1/24 GOLF I です。パッケージにはGTIとありますが、ベーシックバージョンのCiの部品とデカールも同封されています。もともと大昔の日東のキットでモーターライズでFF機構を再現している意欲的なキットです。同社のアウトビアンキA112も同様の機構でそちらもフジミから再販されています。すでに走行機構は省略されていますが、フロントにジョイントが設けられステアしても駆動できる、当時としてはとても画期的なキットだったのではないでしょうか。

VW GOLF Mk1

このプラモのプロトタイプはバンパー/テールランプが大型化された1979年以降のものですが、極初期の1974年型にするべくバンパーを自作してテールの形状を変更してみました。この形のテールは通称“Swallowtail”と呼ばれているらしく、ランプ下の盛り上がりからナンバープレートがつく平面上までの間が緩やかな曲線でつながっているのが特徴です。小型テールランプながらこの曲線がないものも存在するらしく、生産時期による微妙な変化があったようです。→参考サイト

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ボディ形状は結構良いと思うのですが、後期型の大型バンパーで隠されるプレスラインが省略されているのでプラ板を貼って再現しました。またホイールがやけに小さくコロンとして見えるのでこれもプラ板を二巻きして大きくしています。

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シャシーのフロントサスペンション周りがモーターライズの名残でごついので切り貼りしてスッキリさせました。またフロントグリルが左右に寸足らずなので余剰のGTI用のグリルを利用して延長し調節しています。初期型はサイドウインドウにも金属モールがつくのですが難しかったので省略しました。

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ワイパーはごついので加工してアームのみ使いブレードはプラ板で作りました。もともと左ハンドルと右が選択式だったと思われるのですが右ハンドルしか入ってないのでイギリス仕様ナンバーを付けてみました。

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いろいろいじってしまいましたがそのまま後期型として作るには結構よいと思います。現在2000円以下で売っていますが充実感があるキットです。

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他にGOLF Iのキットは大昔のバンダイ1/20や、タミヤのレーシングタイプ1/24がありましたが、近年ドイツレベルからエンジンも再現された決定版が発売されたようです。ただ5000円以上する上なかなか手に入らないので、このキットもまだまだ価値があると思います。