ルノー4(キャトル)は1961〜1992まで30年以上にわたり生産された大衆車です。初期型は外ヒンジのドアやメッキグリル&サイドモールがクラシックな出で立ちですが、後期の80年代になるとサイドモールはなくなりボディサイドのプロテクターやフロントグリルなど各部の樹脂パーツ化が目立つようになります。
先発のシトロエン2CVをターゲットに設計され、2CVの弱点である荷室容量を最大限に取るためサスペンションをフラットにする必要から後輪の前後位置をずらすなど特異な設計がされています。
外観はフランス的クセが強すぎる2CVに比べると割に渋好みというか、個人的に好きなスタイルで特に80年代のプラスティッキーな装いに馴染みがあります。
生産年数は2CVより短いながら生産台数は2倍に及びます。
2CV | 48〜90:42年 | 約387万台 |
R4 | 61〜92:31年 | 約835万台 |
写真はエレールの4GTLです。エブロの製品は初期型のドア外ヒンジフロントメッキグリルですが、こちらは80年代型がプロトタイプです。
しかし前期型もバリエーション展開する予定らしくボディはサイドメッキモールとドア外ヒンジがモールドされており、いきなりそれらを削り落とす指示から始まるちょっと難易度が高いキットです…
エブロのとは違い後席ドアも含め全扉が開閉選択ができますが、そのため箱を開けるとふにゃふにゃのボディが入っていて驚きます(ドア支柱を接着するとしっかりします)。またドア外板が硬い透明プラなのでモールを削るのは結構大変です…
商業車のバリエーションを含め4種類が選べますが、デカールは最小限しか付いておらずシートのチェックは自作デカールにしました。しかしエンジンルームや足回りなどのメカニズムは細かく再現されており、最後にエクゾーストを取り付けるとエンジンルーム内パイプとの位置関係で排気ルートがはっきりわかるのには感動しました。
シトロエン typeHとともにエレールのwebサイトから購入しました。日本もデリバリー範囲内で本体価格は塗料付きセットが28€(無しは20€)だったので輸入品より相当安いですが、送料が27€もかかってしまいます… ただ輸入物は思い通りに手に入らなかったりするのでまとめて購入するには良いかもしれません。
次はエブロのキットで初期型を作ってみたいものです。ホワイトウォールタイヤ装備でメッキパーツが似合う仕様も良いかと思います。
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