デロリアンといえば「バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)」ですが、映画内で登場した時の「なぜデロリアンを使ったの?」「カッコいいからじゃ」というやりとり(うろ覚え)でその名を知りました。一瞬で実在の車の改造マシンという設定がわかるセリフが良いです。
オリジナルのDMC社(Delorean Motor Company Ltd.)は製品クオリティの問題や創業者の逮捕などの様々なトラブルにより1982年に解散していますが、現在新生DMC社が設立されており、ストックされていた大量のNOS部品を元にメンテナンスや中古車の斡旋、さらにはさまざまなグッズの販売などをしているようです。またその部品を用い新車や電気自動車(EV)の製造販売の計画もあるようです。
ボディデザインがジウジアーロ、メカニカル設計がロータスとちょうどエスプリと同じ開発陣で、平面主体のデザインも近いものがあります。しかし純粋なスポーツカーであるエスプリに対しDMC-12はレジャーツーリングをターゲットにした高級GTカーというコンセプトの異なる車両です。米の安全基準からフロントの車高は高目ですが、デザイン的にそれを感じさせないシャープなスタイリングは確かにカッコよいです。
写真はアオシマの1/24 デロリアンです。映画のプロップのプラモデルですがプロポーションは実車をちゃんと再現していると思います。サイドのパイピングなどいらないところを削りテールゲートなどを作ってDMC−12を再現してみました。
ボディに一体で整形されているパイプを削り落すのが結構大変で凸凹が残ってしまいました。塗装はメタルカラーを筆塗りしてステンレスのヘアライン再現を狙ったのですが、あまり綺麗ではありません。。ウインドウは段差が大きいので切り抜いてはめ込み式にしフラッシュサーフェースっぽくしてあります。テールゲート脇の窓は付いてないのでペットボトル(微妙な曲面がうまくはまる時もあります)から作ったものをはめ込みました。
このキットにはBTTF partⅡで飛行する時にタイヤを水平にするギミックの再現が付いているのですが、ガタが大きくステアリングも切れないので後輪は固定し、前輪はギミックの軸を90度まわしてステアできるように改造してます。内装はきちんと再現されていて、プロップ特有の追加部品を削り穴埋めするだけで実車の内装になります。メーター周りのハウジングはエスプリによく似ています。
BTTFの存在があまりに大きく実車としての模型はあまり見かけないと思うのですが、ロードカーとしても魅力的なのでアオシマのバリエーションとして発売されると嬉しいところです。
1 thought on “DMC-12 (De Lorean)”
コメントは停止中です。