ポルシェ カレラカップという911カレラで行われるワンメイクレースがあります。ドイツやフランス、イタリアなどユーロ圏以外に日本とオーストラリアでも行われています。そのカレラカップの前身だったのが1986年に始まった944ターボ カップです。
944ターボをベースとするレース専用車 “944 Turbo Cup” も生産されました。もともと944は924の上位機種として開発され、前後ほぼ50:50の重量配分の後輪駆動フロントエンジン車で当時ベストハンドリングマシンと評価され、ポルシェのベストセラーとなりました。
そのスタイルは924カレラGTをベースに大幅に洗練され、ターボになるとフロントバンパーとエアダム一体化によりさらにスムースになり、最終的には全ての944がそのルックスになります。
本来911の後継とされていましたがリアエンジンポルシェの人気からか、後継968に発展するもそこでポルシェFRスポーツカーの系譜は途絶えてしまいました。
写真はハセガワの944 レーシングとして発売されていたものです。ノーマルの944Turboにロールバーやバケットシートが追加され、ちゃんとレース仕様になっています。かなり古いキットですが再現度は高くハセガワにしては珍しくエンジンもフルで再現され、派手なレース塗装の大判デカールが付いてきます。
デカールが古すぎてダメになっていたのでネットで見つけたRothmansカラーの車両を、デカールを作って再現してみました。自作デカールで問題なのは白が出ないことで、[青帯 Rothmans] [赤帯 PORSCHE] の部分は色ベタ部分を丸ごとデカールにしてみました。
さすがに貼りづらくエッジも汚くなってしまいましたが、なんとか雰囲気は出て満足しています。他にルーフアンテナやフロントの牽引フックなどを追加し灯火類をホワイトアウトしました。
ハセガワは後継の968も出していますが、他に1/24でポルシェの市販車は出していない?(Revellの911や918スパイダーを輸入していたようですが)ので、RRポルシェは他社から多く製品化されているので、FRやミッドシップ車を遡って924や914など(共にプラモデルは大昔のものしかない→LSの924はこちら)を製品化してほしいものです。