フェラーリ デイトナは1968年から製造された2シーターのグランドツアラーです。275GTB/4の後継として発表されました。クラシックな装いの275GTB/4から大きく変化したモダンで洗練されたシャープな外観が特徴的です。初期型は透明アクリルガラスに収められた4灯式ヘッドライトでしたが、USの安全基準変更によりカバー内のライトが禁止されたため、リトラクタブルに改められます。
“デイトナ”は俗称で、正式名称はクーベが365GTB/4、オープン(スパイダー)は365GTS/4となっており、その俗称は1967年24時間デイトナレースでフェラーリが1-2-3 finishをしたことに由来しています。
V12エンジンのFRレイアウトですが、以降ミッドシップフェラーリが主流となり、しばらくこのトラディショナルなレイアウトは1996年の550マラネロ登場まで途絶えます。
1980年代のアメリカドラマ「マイアミ・バイス」ではシボレー・コルベット改造のデイトナレプリカが使用され大人気(レプリカの販売共々)となりましたが、それを知ったフェラーリ社はレプリカ製造の会社を訴え、ドラマではフェラーリ寄贈の最新車種(当時の)テスタロッサが使われるようになったそうです。
この“Spéciale”というモデルは、1969年にミラノの顧客による特別な依頼で、通常より強化されたシャシーとスカリエッティ(1950〜60年代にコーチビルダーとして数々のフェラーリを生み出したセルジオ・スカリエッティ)製のボディを用い、ピニンファリーナにより製作されたワンオフモデルです。
最初のオーナーにミラノで渡されたのちアメリカに渡り、1978年には Seaside Motors により日本へ輸入販売され、Yoshi ito Matsuda なる人物の「Ferrari Museum of Art」で長年展示されていたそうです。その後この車体はヨーロッパへ戻り現オーナーに所有されているということです。
写真はフジミ 1/24 フェラーリ 365GTB/4 デイトナ スペチアーレ エンスージアストモデルです。
大昔のエンスージアストモデルですが、割に組み立てやすく、立体感豊かに再現されたシャシーやサスペンション、エンジンも良くできています。
クーペ、スパイダー、スペチアーレの3バージョンがありますが、スパイダー、スペチアーレは共通のボディのようです。
そのためかサイドウインドウのサッシがなかったりするので、プラ材で補完してます。実車は初期仕様のヘッドライトですが、加工して透明パーツに置き換える必要があり、難しそうなのと好みからリトラクタブルライトで組み立てました。以前作った DINO 308 GT4 付属のエッチングパーツで余剰になったFerrariエンブレムを適宜流用できました。