フォード・エスコート MkI は英国フォードが開発し1968年に登場しました。コンベンショナルなサスペンション形式を持つオーソドックスなFR車ですが牢固な構造を生かしラリーで活躍しました。地味な小型車ですが、最近では映画『ワイルド・スピード EURO MISSION』(Fast & Furious 6)に登場したりで知名度も上がっているようです。
写真はベルギーの新進メーカー、BELLKITS(ベルキット)の1/24 Ford Escort RS1600 MKI です。“Winner Daily Mirror RAC Rally 1973”と“Winner Daily Mirror RAC Rally 1972”の2種類がラインナップされています。キット内容としてはボディのモールドなどがいまいちダルくウインドウも歪みが目立つのですが、室内や足回りが細かく分割再現されておりシャシーの構造もよくわかり作っていて楽しいキットです。
シートベルトやエッチングパーツ、マスキングシートなどもセットされたハイエンドな内容です(残念ながらエンジンは再現されていません)。左ハンドルと右ハンドルが選べマットガードも付属、タイヤも二種類入っているので色々な仕様が作れそうです。高品質なデカール付きですがオーバーフェンダーのふくらみに合わせてサイドラインのデカールを貼るのに失敗したため、1972年Winnerと同じくRoger Clarkの駆った Mk1 Escort Twin Cams の塗装にしてみました。→参考
フォグランプの位置などを変えバンパーレス仕様としましたが、給油孔の位置が変更されているのには気づかずそのままにしてしまいました、テールエンドの再現も手抜きです…
ベルキットはPeugeot 207 にはじまり Ford Fiesta RS や Skoda Fabia など近代のラリー車をラインナップしてきましたが、ここにきてヒストリックカーの開発に舵を切ったようで、次作は80年代に活躍したOpel Mantaが予定されています。ずいぶんマニアックな選択で今後が楽しみです。