BMWの市販車にはMモデルと呼ばれるシリーズがあります。BMW M Gmbhというモータースポーツ研究開発部門の技術を反映した通常より高性能な車両群です。
そのMモデルの原点がBMW M1というスーパーカーで、前身のBMWモータースポーツが1976年から開発し78年より400台ほど生産されました。
もともとシルエットフォーミュラに参戦するために企画されましたが、F1の前座的なM1ワンメイクレース「プロカー・レース」にはネルソン・ピケなど有名F1レーサーが参加し人気を博したそうです。
BMW M1 PROCARはそのレース用車両で市販型のM1よりさらにワイドに張り出したオーバーフェンダーや空力パーツが迫力のレース車です。
写真はドイツレベルの1/24プラモデルです。元々はエッシー(ESCI)の金型のかなり古いものらしく、色々精度は悪いですがシャシーや足回り、エンジンなど細かく再現されていて充実感があるキットです。
Aピラーが左右で形が違っているので、おかしな形の方を削り込み修正しました。フロントカウルのピンはデカールだったので針金で作って埋め込みました。
シートベルトはデカールなので一旦透明のビニールに貼り付けてから浮かせて装着しています。エンジンにはプラグコードを追加し、リアウインドウのルーバーは端が分厚いので削り込んでいます。
その他上下分割の前後バンパーがまるで合わなかったりリアウイングの固定に手間取ったり、ホイールの歪な六角ナットを市販のパーツに置き換えたり、、苦労の割にあまり精度よく仕上がらずなかなか大変でした。
M1のプラモデルは他に知りませんが、ロードバージョンも欲しいものです。エッシー時代にはバリエーション展開もしていたようですがオーバーフェンダー付きの不完全なものだったようです。